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SVXのラジエータファン

ここ10年ほど猛暑が続いていてラジエータファンの稼働率が高いためか、SVXのラジエータファンまたはコンデンサファンが壊れたという話を聞くようになりました。このファンモータはずいぶん前から打ち切り廃盤になっていますが、最近は中古もめったに出回らなくなり、たまに見かけると新品の数倍というおかしな値段になっています。
多くのスバル車のファン制御はおよそ強と弱の2段階ですが、SVXは3段階の制御になっていて、モーターは4極のコネクタになっています。なんとか他車種用で4極のモーターを見つけましたが、軸の径が異なるためSVXオリジナルの白いファンはこのモーターでは使えません。モーターを交換する際にはファンもセットで交換する必要があります。幸いファンの径は同じようです。


オリジナルのファンモーターは車両前方から取り付け、裏から座付きナットで締めるようになっているのですが、使用するモーターはかなり薄型になっているだけでなく、タブの前後位置がかなり後ろになっています。なのでシュラウドの後ろ側に取り付けることにします。ただしモーターの径が若干小さく、モーターをシュラウドに取り付けるボルトの位置が数mm異なります。この差を吸収し、さらにモーターをシュラウドの中央に確実に取り付けるために、穴位置をオフセットした偏心ワッシャーを作ることにしました。偏心ワッシャーの穴位置を一番径が小さくなる位置にすることで、モーターを丁度中央に固定することができます。もちろんシュラウド側の穴も加工する必要があります。
更にファンとラジエータフィンの間のクリアランスを調整するためにスペーサーを入れ替えます。モーターに付属しているスペーサーだと、ラジーエータに近すぎます。結局取り付けに必要なものはファンモータ以外に、ファン、取り付けネジ、モーター固定用の偏心ワッシャー、ファンの高さ調整用のスペーサーということになります。
最後に電気的な接続ですが、残念ながらコネクタの形状が全く異なります。水がかかる場所なのでコネクタは防水コネクタになっています。配線を途中で切ってはんだ付けや圧着で繋ぐのはお勧めできません。新しいモーターのコネクタからピンを抜いて元のモーターのコネクタに挿す方法もありますが、モーターが壊れるたびにこの作業を行う必要があります。コネクタは経年で脆くなっていくので、爪が折れるかもしれません。そこでですが、変換ケーブルを作成しました。元のモーターのコネクタを見つけることができませんでしたが、運よく新しいモーターのコネクタの勘合相手を見つけることができましたので、元のモーターから配線を切り出して、新しいモーターに勘合するコネクタを圧着すれば変換ケーブルを作成することができます。変換ケーブルにしておけば、次にモーターを交換する際にはコネクタを抜いて、新しいのに挿すだけです。

リビルトサービスについて

少しでも多くのSVXを救うため、当初は偏心ワッシャーやボルトなどの部品だけ提供することを考えていましたが、シュラウドの加工、配線の圧着など専用工具が必要な作業がどうしても生じてしまうため、モーター破損品をシュラウドごと送ってもらって加工して返送するサービスを検討しています。
通常リビルトサービスでは先に完成品を送って、あとでコア返却をしてもらうのですが、中古品もまともな値段で出回っていない状況ですので、そもそも提供できるシュラウドがありません。この方法は不可能です。そこで現物を送ってもらって加工するしかなさそうです。送ってもらうファンシュラウドはシュラウド自体が破損しておらず使用可能な状態であること、ファンモーターのコネクタが破損していないことが条件です。ファンがダメになっていても、モーターが焼き付いたり、グラグラになっていても問題ありません。
費用は片側で2万円ぐらい、ラジエータファンとコンデンサファン両方で、3万5000円程度を予定しています。送料は負担ください。ヤマト着払いで返送します。おそらく片側で140サイズになるとおもいます。 なお新品の互換モーターの寿命に関しては長期テストはできていないのでなにも保証できません。営利目的で販売しているわけではないので、その点はご了承下さい。必要な方はメール にご連絡ください。なお、リビルトに使用するモーターやファンが入手不可能になった場合にはリビルトサービスは終了します。ご了承ください。
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