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スバルセレクトモニターと90年代のスバル車のページ 90年代のスバル車をこよなく愛する人たちへ |
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SVXのタイロッドとタイロッドエンド 数年前ですが、フロントタイヤの内側が偏摩耗しました。ハブベアリングには異常がなかったのですがタイロッドにがたがあったようです。タイロッドとタイロッドエンドのガタは車検でも点検項目になっている重要部分ですが、随分前に打ち切り廃盤になっているようです。車検に通らなくなる部品ですので大問題です。 完全に互換というわけにはいきませんが、現時点でベターと思われる代替案をみつけましたので紹介させてもらいます。なお、代替品のタイロッド・エンドメーカー様とは何度かお話をさせてもらい、数万個単位での発注をもらえれば作成はできるとの回答をもらっておりますが、現存するSVXの台数を考えた場合に現実的ではありません。また本ページで紹介する他車種用の部品に関しては、本来他車種用でありなんの保証もできないとメーカー様にくぎを刺されております。互換性の可否の問い合わせやクレームなどは絶対にお控えいただけますようにお願い申し上げます。また、長期使用で問題が起きないとは全く保証できません。本ページを参照してのあらゆる不具合、トラブルに関しては責任は負えませんのでご了承ください。 |
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タイロッド まずはタイロッドからですが、純正品のサイズを測定します。 34140PA000(L)/010(R) L 295mm/ In M14x1.5x16 / Out M16x1.5x45 そして、サイズから近いものを下記のサイトで検索してみますと、 All sized of parts on one site トヨタだと、アベンシスII 、イプサム、ピクニック? 日産だとP10/P11プリメーラあたりが近そうです。 残念ながらブーツ用の溝の位置までぴったりというのはなさそうです。 トヨタ純正品でも良いのですが、555(スリーファイブ)ラックエンドワッシャー 品番SR-T490 純正品番45503-49115 を試してみました。SR-T790-Mも互換となっているのですが、こちらは長さが足りなかったとの報告があります。 純正品よりボールジョイント部が大きいので、純正品のブーツだとうまく嵌りません。それにもともとの純正ブーツはカッチカチに硬くなっていてよい状態ではありませんでした。そこで今度はブーツを探します。 ここに大野ゴムのサイズ表がありました。ラック側の径は50mm、タイロッド径は16mmですので、候補になるのは ・RP-2070 14.5mm 48.0mm 180.0mm ・RP-2071 14.5mm 48.0mm 198.0mm ・RP-2097 14.0mm 50.0mm 168.0mm ですが、RP-2071, RP-2070は廃盤のようです。ただし、RP-2071はニッサン48204-91P25/48204-91P85の互換のようです。Amazonで検索する限り日産純正はまだありそうです。(2025/11現在) |
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RP-2097を注文してみました。1つ¥828でした。自由長は180mmぐらいで、適度に柔らかくて厚みもあり、引っ張ると230mmぐらいまで伸びます。純正ラック自体を車から外さずに取り外すには少し小さく加工した32mmのスパナが必要でした。取り付けのほうは30mmの薄いスパナが必要で古いスパナを薄く削りました。念のために、リフトアップした状態でステアリングを左右目いっぱい切ってみました。555のラックは錆びるとのネット情報がありましたので、塗装してあります。 参考までに RP-2097 のオリジナル品番は 44535-26060 TOYOTA(ハイエース) 44535-28020 TOYOTA 44535-28030 TOYOTA みたいです。ハイエースの部品なら当分なくならないでしょう。 |
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タイロッドエンド 次にタイロッドエンドです。こちらはまだダメになっていませんが、いずれ交換する必要が出てくるでしょう。 純正パーツ34131PA000(R)/34141PA010(L)の寸法はLT:145mm th:M16x1.5R C:13.5mm Cr:1/8 です。タイロッドと同じように ここで検索すると一番近いのは 45046-49125(TOYOTA) SE-T491L(555-SANKI) 45047-49055(TOYOTA) SE-T491R(555-SANKI) ですが、Cが12.6mm でCr:1/6と異なります。つまりテーパーが違うのでそのままではナックルに取り付けることができません。 そこで、このテーパーを変換するアダプターを試作しました。これを被せることで、SVXの純正品とほぼ同形状になります。異なるのは純正品がボールスタッドが水平面から少し角度を持って取り付けらているのに対して、SE-T491は水平が中心になるようになっていることです。つまり、ステアリングを目いっぱい切った状態でかつサスペンションが一番伸びた状態、ロアアームが一番下がったときにボースタッドが傾斜する角度が少しだけきつくなるということになります。 |
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タイロッドエンドの曲がっている方向が純正品とイプサムで逆になっているため、右用を左に、左用を右に使用する必要があります。
この一番きつい条件でボールスタッドに無理な力がかかっていないかを確認します。大丈夫そうです。実際にはステアリングを目いっぱい切った状態で、タイヤが浮くような状況はラリーにでも出ない限り起きえないので、問題はないと思われます。 |
このアダプターは試作として自分用に数個しか作っていませんので、販売はしていません。数がある程度まとまれば追加発注することができます。加工業者さんからは10個作成時で単価¥3,000という見積りを頂いております。必要な方がいらっしゃいましたらメール にてご連絡ください。ある程度の数がまとまれば販売を検討します。 |
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